出産後8か月。完全ワンオペ育児中に独学で登録販売者試験に合格した勉強方法~第1章後編~
第1章もこれで最後。簡単が故にケアレスミスが多い!
前にも言いましたがこの章は一番簡単で、テキストを読んだだけでも過去問がスラスラ解けるレベルです。
簡単だけど、問題をひねって出して来たり、「そこを穴埋めにする~!?」って事も多く、20点満点取れるはずか18点になってしまったりと非常に悔しい思いをします。というかしました。
1回目の試験の時ちゃんと問題を読んでひっかけに気がついていれば2点足りずに不合格で帰り道に寄ったパン屋のイートインスペースで号泣なんてしなくて済んだんや…(遠い目)
安くない受験料払って娘を見るために父ちゃんが休みとってくれて丸1日潰してテスト受けて解答速報で不合格を悟るなんて泣くしかないじゃない。
出題の傾向も各都道府県によって特徴があってこの地域はものすごい難しい言い回しだな、この地域は分かりやすいなとかなりはっきりしていて、合格率にもそのまま反映されています。
かと言って自分が受ける予定の地域の過去問ばかりやっているとある年から突然問題作成者が変わったりするので(東北地方は変わったらしいです)出来るだけ色々な地域の過去問を解いておきましょうね。
はっきり言って他の章で満点なんて元々仕事や学校関係で基礎知識があるとか、漢方や勉強が趣味とかじゃないとゼロ知識の独学じゃ取れないです。なのでこの第1章がガチで大事!
おさらい
第1章の勉強方法は夜、子どもを寝かしつけた後テキストを読んで、過去問を解くが基本的な動きです。
お昼寝している間にテキストだけを読んでおいて夜過去問をやる、というのでもOK。
テキストは馴染みのない言葉が多いけど、最初はあまり気にせずざっと目を通してから過去問を解いてみる。
今回は第1章後編です。
4つの項目のうちの3つ目と4つ目
3.適切な医薬品選択と受診勧奨と4.薬害の歴史をやっていきます。よろしくお願いします。
ここでは、一般用医薬品って何ぞ?役割とは?登録販売者は何をすべきなの?
薬害の歴史が今と何の関係が?などを勉強していきます。
この項目は細かいところまで出題してきて油断はできないのでしっかり覚えましょう!
適切な医薬品選択と受動勧奨
そもそも一般用医薬品とは?
医薬品のうち、その効能および効果において人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他医療関係者から提出された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの(要指導医薬品を除く)
うん。難しい言葉使いよる。ざっくりいうと
薬の中で人に対する効き目や作用がそんなに強くないもので、薬剤師や登録販売者( その他医療関係者 の事です)から聞いた情報を参考にして、一般の人(需要者)が選んで購入して使うものです。
たとえばドラッグストアに行って、
一般「眠くならない花粉症の薬ってありますかー?」
薬「それでしたらAとBとCがありますよ。目のかゆみや鼻詰まりなら目薬や点鼻薬を試してみるのもいいかもしれませんね。これはこういった成分で~ウンタラカンタラ…」← 提出された情報
一般「そっかーじゃ、Aの薬と目薬買うわ」←需要者の選択といった感じ。
【一般医薬品の役割】
医療機関で出されている医療用医薬品と、ドラックストアなどで購入できる一般用医薬品は、役割が少し違います。
一般用医薬品には、以下の6つの役割があります
- 軽度な疾病に伴う症状の改善…風邪薬や頭痛薬など自分自身で治療を行うようなもの
- 生活習慣病などの疾病に伴う症状発現の予防…健康食品やサプリメントを使用するなど
- 生活の質(QOL)の改善・向上…例:病院に行かずとも自分で治療ができる=負担が減ってラッキー☆彡
- 健康状態の自己検査…自分の健康状態を簡単にチェックできる検査薬など
-
健康の維持・増進…お肌やお腹の調子を整えたりするようなもの
一般用医薬品は、医療機関で治療を受けるほどではない体調の不調や疾病の初期段階で使用するものなので、症状が重くなったり改善されない場合は迷わず病院へGO!
【一般医用医薬品を販売する際のポイント】
実際に医薬品を販売するにあたり、下記の8つの事項を確認します。
- 医薬品の購入理由
- 購入する医薬品の譲歩提供をうけている当人かまたはその家族か
- 医薬品を使用するのは、小児や高齢者・妊婦か
- 医療機関で治療を受けていないか
- 過去にアレルギーや医薬品による副作用などの経験があるか
- 相互作用・飲み合わせで問題のある食品や医薬品を摂取していないか
- 対処しようとする症状が現にあるか
- 症状がある場合、いつ頃からか・原因や患部の特定はされているか
上記のような確認ポイントが最低限必要となります。
しかし、購入者によって情報提供を受けようとしている意識があまりなく、コミュニケーションしにくい場合もあります。そうした際にも、登録販売者は出来る限り情報提供をするコミュニケーション技術も必要にります。
よくわかんないから適当に選ぼうって人や体調が悪くぼーっとして判断力が鈍っている人も医薬品を購入しにきます。お年寄りも字が良く見えない等の助けを求めてくることが多いので積極的にコミュニケーションを図って販売することが大事!これは実務でも必要な事なので今から覚えておこう!
薬害の歴史
医薬品などによる健康被害が、広範囲に及び社会問題化したものを薬害といいます。
- サリドマイド訴訟
- スモン訴訟
- HIV訴訟(薬害エイズ事件)
- CJD訴訟(クロイツフェルト・ヤコブ病)
の4つがあります。かなり有名な事案なので聞いたことがあるかもしれません。
この項目は必ず出題されるので全部暗記しましょう。
【薬害の歴史と詳細】
サリドマイド訴訟 | スモン訴訟 | HIV訴訟 (薬害エイズ事件) |
CJD訴訟 | |
提訴~ 和解(年) |
1963~1974 | 1971~1996 | 1989~1996 | 1996~2002 |
提訴先 | 国・製薬企業 | 国 輸入販売業者 製造業者 |
||
原因 製剤 |
サリドマイド製剤 ・R体:鎮静作用 ・S体:血管新生抑制 ⇒分離しても× |
キノホルム製剤 | 血液擬古 因子製剤 【原因】 ヒト免疫不全 ウイルス(HIV) |
ヒト乾燥硬膜 【原因物質】 たんぱく質の 一種プリオン |
製剤の 薬効・特徴 |
睡眠鎮静剤 | 整腸剤 | 生物由来製品 | |
被害者 | 妊婦(胎児) | ― | 血友病患者 への投与 |
脳外科手術 の患者 |
一般用 医薬品 |
販売していた | 販売していない | ||
症状名 | サリドマイド 胎芽症 |
亜急性脊髄 視神経症(SUMON) |
HIV感染 (発症なら エイズ) |
クロイツフェル ト・ヤコブ病(CJD) |
症状 | 【出生児】 ・四肢欠損 ・視聴覚障害 ・心肺機能障害 の先天異常 |
腹部膨満感や 激しい腹痛を伴う 下痢・下半身 のしびれ 歩行困難・失明 |
免疫機能障害 | 認知症に類似 死に至る重篤な神経難病 |
提訴結果 | 和 解 | 和 解 | 和 解 | 和 解 |
措置 | 日本:販売停止・ 回収等の 措置遅れ |
日本:販売停止 等の措置遅れ 米国:使用制限 |
― | ― |
教訓 | 副作用情報収集 体制の整備 (WHOモニタ リング制度) |
医療費公費負担 生活資金の 貸付 など |
承認審査体制 の充実 感染症報告 の義務づけ 緊急輸入制度 |
患者診療録 の長期保存 など |
つくられた 制度 |
医薬品副作用被害救済制度 | (独)医薬品医療機器総合機構 生物由来製品による 感染等被害救済制度 |
薬害に関してはしっかり覚えるのみ!
後々5章でも関係してくるので丸暗記しといても損はなしだぞ!
薬害の歴史はテキストを読むのだけではなく、ネットで調べてみるのも良いかと思います。テキストだと短くまとめられているだけですが、調べれば詳しい流れが分かってより記憶に残りやすいです。
主に穴埋め問題で出題されますが、「そこ穴埋めにする~?」って事もあるので、年号や原因となった薬品名を覚えるだけじゃなく、いつ和解が成立したなど細かいところまでちゃんと覚えておきましょう!
マークシート方式の選択問題なので消去法で解答できるところも多いです。なのでこの章は比較的簡単ですし、あまり気を張らずにいきましょう!
第1章は以上で終わり!
薬害などは細かいところで問題が出題されることもあるので油断できません。
ここで点数を落とすとめっちゃめちゃもったいない!要点をしっかり押さえましょう!