ジャッジする職人さんの態度が悪いとか言うがそこだけを注目するな

「ジョブチューン」という番組で一流料理人がコンビニや飲食店のメニューをジャッジする企画が毎回ある。
放送される度に「お前も同じ値段で出してみろ」とか「行儀悪い」とか「作ってくれた人に敬意がない」とかちょっとしたプチ炎上があるんよね。
今回もパイをフォークでぐちゃぐちゃにした事に対して綺麗に食べる努力しろだの、食べ方に育ちの悪さが出てるだの色々言われてたわ。
でもさ、スタジオでウチの人気の商品です食べてみて下さい「わーおいしー！」ってのと、ウチの商品をプロの方に「審査してください」ってのは全くの別物だってのは理解しないといけないと思うわけよ。
で、今回放送されたのが

【銀座コージーコーナーVS超一流スイーツ職人！リベンジマッチ！】

◇2020年2月…銀座コージーコーナー売り上げトップ10の商品を
超一流スイーツ職人がジャッジ！4品の満場一致を含む合計7品合格という好成績だったが
人気商品の「タルト」「ガトーショコラ」「アップルパイ」の3品が不合格に。

◇この雪辱を果たすべく、スイーツ職人からのアドバイスを参考に改良した
リベンジ商品3品を含む従業員イチ押しメニュートップ10で勝負に挑む！！

ってやつで、母ちゃんは個人的に神回だったなと思っていますはい。
商品の価格帯がジャッジしてる有名パティシエ達の商品とさほど変わらないので、いつもより厳しいのがとてもよかった。
（いつもは数千、数万の料理出してる人がコンビニやファミレスの料理の評価しているんで）

で、このような結果でして、炎上したのが第３位のレモンのパイの時ですね。

あるシェフがフォークを叩きつけたとかぐちゃぐちゃにして「顔洗って出直してこい」って言った事で炎上しているんだけど、シェフの言い分には間違いはないんですよね。
美味しく食べる試食ではないんでクリームだけ食べたり、生地だけ切ったり分解したりとかは普通なんだよ。
寿司職人さんもネタとシャリ別にしたり巻物ばらしたりするぞ。
「フォーク刺しただけでボロボロに崩れる程脆いのに、生地の底の方は叩いたら音が出る程固い、外側はふにゃふにゃ」と言っていて、
ちょっと前にパイとかタルトを買ったときにやたらと底が硬くて切れなくて仕方なく上だけ先に食べて、底の部分を食べようとしたけど硬すぎて残した事があったなってのを思いだして「あぁそれは不合格だわ」と納得した。
そもそも、前回「アップルパイ」の生地がダメだと不合格になったのに、「生地はそのままで中身のフルーツを変えました！これがアップルパイのリベンジです！」って姿勢は審査してくれる方に失礼ではないんか？と不思議で仕方ないよ母ちゃんは。
あんなに事細かくメモして改善点や評価をしてくれているのに、質問に答えられないとか商品のコンセプトを説明できないとか、商品開発の人が下向いちゃって自信もって説明ができない、それに加えて指摘された改善点を改善しなかったとなるとそりゃ不信感も募って「顔洗って出直してこい」ってなっても仕方ないよ。

母ちゃん的には「第８位の清見オレンジショート」の時点でこりゃアカン…って思ったもん。
よく職人たちは怒って帰らなかったなって感心しちゃったくらいよ。
だってブランドフルーツの名前を付けているのに実際使っているのは「飾り」の部分だけで他は普通のオレンジってそれはいくら何でもダメだって。500円も出して詐欺まがいなケーキ買うなら600円出して職人たちのケーキ買うわってなるよ。

今までのジャッジは結構「この値段でこの味なら妥当」な職人と「ガチで味をみて妥協しない」職人とで分かれがちなんだけど、今回は職人側も同じくらいの値段で商売してるんで全員がかなり厳しめの回だしかなり辛口。

一流店だと言われてるけど、めちゃくちゃ沢山あるケーキ屋の中でコスパを抑えやすいチェーン店と同価格帯を維持して材料費も高騰して生き残っている本気の人達からしたら、商品説明すらまともできないのは怒りのポイントでしょう。
満場一致で合格貰った商品の質問にも答えられないのはちょっとなぁ…広報や営業じゃないから口下手かもしれないけど、自分が作り上げたものなら説明できると思うんだけど、作りたいものを作ってないのかなぁなんて下衆な勘繰りまでしてしまうよ。
スイーツ専門店じゃないコンビニがあんなに努力して改善に改善を重ねて今や「コンビニスイーツ」という一種のブランドを作り上げている時代だからなぁ。
昔からあるケーキ屋なのにケーキの評価が低いとは単純に値段に見合った味じゃないんだろうな。
もしこのシュークリームやスイートポテトが300円以上するものだったら、逆にケーキ類が300円台だったら評価はガラッと変わってたと思う。

あーハーブスのケーキ食べたい(デカくて高いんだ)

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